愛を教えてくれたのは若頭
パサッと置かれたお札
今日はこれだけしかない、と
言いながら、タバコを吹かすおじさん
何度か買ってくれたことがある
私の見立てでは、どっかの会社のお偉いさんだろう
「考えてくれた?」
そう言いながら私の肩へ腕を回す
スリスリと私の肩に触れる
『んー、別に囲って欲しいわけじゃないんだよ?束縛とか無理だし』
束縛とか?しないよ、
そう笑っているけど
おじさんはかなり独占欲が強いと思う
「マンションだって用意するし、不自由ない暮らしをさせてあげれるよ?」
おじさんは
私に愛人にならないかと言う
この話をされたのは
初めておじさんに会った時だ
冗談だと思ったが
会うたびに言ってくる
『だって、見つかったら慰謝料とか訴えられたら面倒だから』
だから、このままでいい…
そう言って、おじさんの乳首にキスをする
機嫌良くしたおじさんはタバコを消し
私の身体へと顔を埋めてきた