愛を教えてくれたのは若頭
行ってらっしゃい、と送り出し
掃除、洗濯とこなす
掃除と言っても、円盤が掃除してくれるから、私のやることは限られる
全てが終わる頃には暇になってしまう
そんな私に手を差し伸べてくれるのが
晃さんのお母さん、希江さん
戻ってきてから
希江さんは2日1回は連絡をくれ
迎えに来てくれる
そして、本家へと招かれ
お茶の作法を学んでいるわけだ
これは晃さんには言っていない
言おうかと思ったが
言わなくていいと言われてしまった
何故かわからない
晃さんは何も言ってこないから
知らないのかもしれない
希江さんの口調や態度は少し冷ややかだが、それが希江さんなんだろう
必ずお昼ご飯とおやつを用意してくれている
あまり希江さんから世間話はしないが
それでも、私の話は最後まで
相槌を打ちながら聞いてくれる
それが、かなり嬉しい