愛を教えてくれたのは若頭


やっと笑いも収まり
晃さんに話があると言われた
裕也の事だと思っていたら違った



「学校、どうするんだ?」


そんなのすっかり忘れていた
もう数ヶ月も放置しているし
てっきり退学になっていると思っていた
晃さんの話だと
私の授業料はきちんと払われているらしい

スマホは私の手元に戻ってきたが
充電もせず、そのまま放置だ
解約しようと思ったりもしている


『行かなきゃダメ?必要ないんだよね』


学校にメリットはない
友達もいなければ、好きなものもない
だからやめたい気持ちは変わらない


「なら、それは親に言わなきゃならねぇ」


その言葉にギョッとした
親に…言う?
電話で?メールで?
それとも…、まさか、会うとか?


嫌だと言おうとするが
真っ直ぐな目で見てくる晃さん
言えなくなり唇を結んでしまう

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