愛を教えてくれたのは若頭


多分、私の答えを待っている
それはもちろん、行くという答えだ

けど、そんな答え言いたくない
だって、あの人達だよ?
どっちに会うの?



『…あ、会いたく…ない』


ようやく出た言葉がこれだ
それでも晃さんは私を見ている
違う、という目だ


『い、嫌だよっ。あの人達に会いたくない!吐き気がするっ!』


言うだけ言って私は寝室に逃げ込んだ
寝室に入ると同時に投げかけらた言葉


「逃げるな」


逃げるわけじゃない
もう話したくないだけだ
別に親に会わなくたっていい
メールでもなんでも
辞めるって言えば済むことだ

晃さんは私の事を理解さかてくれてるって思っていたのに…
それが悲しくなった


いつも優しくて、私の事を考えてくれてたのに、どうして?
私の事、嫌いになった?

そう思ったら益々悲しくなってしまった

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