愛を教えてくれたのは若頭

「…要するに、私から茜を奪うわけ？私は茜の母親よ？それに茜はまだ未成年なのよっ！？」


母は淡々と話した風間さんに噛み付いた
けど風間さんは変わらぬ顔で母の噛みつきを払いのける


「今更…母親面ですか？調べは付いているんですよ？」


風間さんは恐ろしい事を言い出した
今まで何も言わず聞いていた湯川の両親も驚きを隠せないようだ


「湯川氏が茜さんに対して好意を抱いていた事を、貴方は知っていたはずです。貴方は湯川氏と一緒になりたくて、それを承知で結婚をした。あの日…裕也くんの合宿について行くのを一度は断ったが行くことにしたのは何故ですか？……湯川氏にそうするように迫られたから、ですよね？二人にしたら、何が起こるかわかっていたのに関わらず…」


わかって、いた？
嘘だと思いたい
けど、母を見れば
すぐに視線を外されてしまった