愛を教えてくれたのは若頭


裕也へのDVが発覚し
湯川の父親は母に出て行くように告げた
それは当たり前のことだ
湯川には告げない代わりに
二度と裕也に近づかないこと
それだと、湯川から慰謝料を受け取れるだろうと湯川の父親の優しさだろう
そして、裁判所へ提出し
法的な処置を行うことで話はついた


裕也は全寮制の学校を受験するという
裕也も卓也もお金には困らないだろう
湯川はそれなりに給料はいい
若い嫁を貰い子供を産んだとしても
二人の生活分を払っていける
それに、湯川の父親も裕福だ
湯川の先祖はここら辺一帯の地主
一軒家も多いがマンションやアパートも多いから、収入はあるのだ
だから問題ないだろう


風間さんはいつでも連絡して、と
裕也に話しかけ
私は湯川の父親に頭を下げられた

母も荷物をまとめ
私たちと一緒に外へ出されるようだ
裕也にとって、それがいい

< 218 / 331 >

この作品をシェア

pagetop