愛を教えてくれたのは若頭


風間さんは悪気なく話すから
そういうものかと聞いていた


「茜ちゃん、苗字がコロコロ変わると困るでしょ?またすぐ変わるからさ」


また変わるの?
さっぱりわかっていない私に
風間さんがあれ?と聞いてきた


「だって、晃と籍入れるんでしょ?」


驚きの発言にキョトンとしてしまう
私と…晃さんが?
……っ!?


『そ、そうなのっ!?』


私の問いに風間さんは苦笑いしている
確かに愛してくれとは言われた
しかも永遠だ

けどそれが結婚に繋がるとは
思ってもみなかった
しかも私はまだ17歳だ


17歳?……



『あっ!!』


いきなりの大声に
今度は何?と風間さん


すっかり忘れていた
私はもうすでに18歳になっていた
いろんな事がありすぎて
すっかり忘れていた

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