愛を教えてくれたのは若頭


別にね、
晃さんに抱かれたくないわけではない
むしろ、抱かれたい
気持ちはあるものの
やはり躊躇してしまう



晃さんは私を抱くことが嫌じゃないのかって…
過去という言葉で片付けることができるわけじゃなく、割と最近だ
晃さんと出会って1年も経っていない
私は援助交際をして、稼いでいたわけだ
そんな私を抱けるのだろうか?

私の身体はいろんな男の手垢がついている
そう思ったら、抱いてくださいと頭をさげる以外ないんじゃないかと思う
そして、晃さんが嫌だと言われたら
それを受け入れるしかないんだ



『疼くっていうか…あた、ってる』


そんな言葉にも
何が?と聞きながら耳にキスをしてくる
ダメだ
晃さんに汚い身体を触られたくないと思う反面、言葉通り身体は疼く


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