愛を教えてくれたのは若頭
『私とするの、嫌じゃない?』
「あ?ずっと我慢してたって言ったろ」
『けど、ウリやってたから…』
「そんなの、俺も似たようなもんだ」
『似たよう?』
「ああ、お前と出会うまでだ」
『けどそれはーー』
「煩ぇ、いいから黙って抱かれとけ」
黙ってなんていられない
そう、文句も言えず唇は塞がれた
本当に食べられちゃうんじゃないかというくらい、晃さんは喰いるようにキスをし、確かめるように舌を使う
その度に身体が疼き、熱くなる
強制的に入れさせられたお風呂を
強制的に出され、拭かれ
抱きかかえられたままベットへ
ベットに寝かされた私に覆い被さってきた晃さんは私の髪や頭に触れながら
じっくり顔を見てきた
最後の確認、とあの会話だ
好きな人に抱かれるなんて初めてで
正直、柄にもなく緊張している
それが伝わったのか
たくさんキスを落とし
愛していると、何度も囁いてくれた