愛を教えてくれたのは若頭



「明日、出かけるぞ」


そう告げられたのは
ベットに入り骨の髄まで愛された後
クタクタな身体は
その言葉に返す事は出来ず
ただ、私を見つめる晃さんを
見ていることしかできない


何も発しない私を嬉しそうに見ている
なんだよ、と言いたくなるが
まだ声を発するまでは至らない
晃さんが出掛けると言うのは
明日はお休みだということだ

ここ最近の休みは
いつもダラダラと過ごしていた
ダラダラ、というか晃さんが悪い
休みだと思ったら歯止めがきかず
ベットからなかなか出る事が出来ず
ダラダラ、となってしまうわけだ


ようやく落ち着いた身体
どこに行くか聞いてみたが
晃さんは答えてくれず
その代わり…
また私の身体に吸い付いてきた

また?と思いながらも
私の身体は晃さんを求めてしまう

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