愛を教えてくれたのは若頭

事実



二人っきりの部屋
場所は違えど、あの日のことを思い出してしまい、微かに身体が震えている


あー、何年経っても
色んな人とセックスしても
湯川を目の前にすると、ダメなんだ…


「マミ…っていう名前だったのか…すっかり忘れていた」


私の横に座る湯川
穏やかな話し方だが
ビクッと身体が反応する


「茜は見た事がないから、わからないだろうが…茜に似ているんだ。だから…兄貴の方に駅前でマミにソックリな子がいるって、言ったらやっぱり茜を連れてきた。…似てるからマミにしたんだ」


狂ってる…
どう考えても、おかしい
そんなに私に執着する意味がわからない

湯川の腕が私の身体を抱き寄せる
微かに震えていた身体は
明らかに震え出し、私は言葉を発せなくなってしまった


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