愛を教えてくれたのは若頭


気持ち悪い、
鳥肌も立ち、今にも吐きそうだ


「茜が手に入るなら、あいつは用済みだ。…なぁ茜、あの日が忘れられないんだ。茜を抱いた感覚が…」


そう言って私の髪に触れ
私の頭を自分へと引き寄せる
もうダメだ…
やっと幸せになれると思っていたのに…
やっと好きな人ができたのに…
またもこいつが邪魔をする



晃さんっ、


晃さんの顔が思い出される
会いたい、
けど、もう会えないかもしれない
そい思ったら涙が出る
涙を拭うのは晃さんじゃない、湯川だ


「やっぱり茜は俺のものだ」


そう言い放った湯川は私をベッドへと押し倒した
湯川に組み敷かれ
私の身体へと触れてきた


「ちょっと見ない間に女らしくなって…。けどこれからはこんな服も必要ない」


必要ないと同時に
着ていたワンピースの3つのボタン留めを引き裂いた

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