愛を教えてくれたのは若頭


『な、なんでっ?いつからいたの?』


捲り上げていた裾を戻し
引き裂かれた胸元を隠す
流石にこんな姿を見られたくない

けど、晃さんは御構い無しなんだろう
立ち上がり私の前へときて
見せて、と私の手を取った


『だめっ!こればかりは無理!こんな姿、見られたくないよっ!』


「どこ?触られたの?」


私の話を全く聞き入れない
すこし起こっているようにも見える


『どこって…、』


そんな事、言いたくない
出来れば今すぐ洗い流したい気分だ



「どこ?」


やはりお怒りのようだ
これは言わないとダメだと観念した


『…首と…胸を舐められた。あとは胸と…下半身ちょっと、触られた』


言いたくないから
途中から下を向いて言う
晃さんがどんな顔で聞いているかなんて
怖くて見てられない

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