愛を教えてくれたのは若頭


茜の不安、全てを取り除く、



ねぇ、晃さん
あなたに出会ってから
毎日が楽しくて
壁にぶち当たっても
貴方が必ず道を作ってくれる

一人で歩こうとすれば
一緒に歩いてくれるの…
不安なんて、何もないよ?
本当に…



『…あっ、聞きたいことがある』


ないと思いながらも
ずっと気になっていたことがあった
晃さんに聞くのも気がひけるが
誰も教えてくれないだろう



「なんでも言ってみろ」


晃さんは私の髪に触れながら
優しく包んでくれる
そんな事されたら
尚更聞きにくいな…と思いながらも
意を決して聞いてみた


『…よっちゃん、て…どうなったの?』


あの日、よっちゃんに捕まった日
犯されそうになった私を助けてくれたのは希江さん
それだけは知っている
ただ、よっちゃんの行方を晃さんが知っているかはわからない

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