愛を教えてくれたのは若頭
ーーあ、朝か…
いつもより目覚めが悪く
寝坊したのだとわかる
晃さんが休みの日でも
身体が覚えている時間に目覚める筈が
今日は目覚めなかった
何故?
「身体、辛くないか?」
頭の上から声がする
覚醒していないまま顔を上げれば
晃さんがおはよう、と
額にキスを落としてきた
あ、そうだ
やっと理解できた状況
昨日、あれから
私たちは…やっと結ばれた
昨日の事を思い出すだけで恥ずかしい
今まで味わったことがない感情
身体の火照りや痺れが思い出される
『だ、大丈夫っ』
そう答えたが、正直なところ
腰がズシリと重い
過去の自分が嘘のように思える
久しぶりなのもあったが
何よりも気持ちが全然違う
晃さんの動作のひとつひとつが
色っぽくて熱くて…
常に私は
晃さんの熱で逆上せていた