愛を教えてくれたのは若頭


晃さんは辛くないんだろうか?
あれだけ動いて寝ていなくて
疲れた素振り一つみせない


「身体は正直だ」


その言葉と同時に
下半身が重たくなった
今まで我慢していた分
今日全て発散されるのかと思うと
自然に身体が逃げてしまう



「こらっ、大人しく喰われてろ」


『む、無理だーーんんっ、』



ずるい、
晃さんは私が言い終わる前に唇を塞いだ
昨晩、覚えているだけで2回…
覚えているだけだから…多分もっと、
それなのに、また?
数時間寝ただけで
身体が回復なんてしないよ…


頭がボー、とする中
何度も愛を囁かれる


「可愛い」「愛してる」「俺の茜」


突きつけられる快感と
耳から入る快感に
溺れていくしかなかった

別に嫌じゃない、
寧ろ嬉しいくらい
けど、本当に…
本当に晃さんに溺れてしまうんじゃないかと少しだけ、危機を感じた

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