愛を教えてくれたのは若頭
「あのひと、なにもの?」
桜花さんは先ほどと違い
厳しい顔つきになっていた
『私もよくわからないんですが、お金は持ってますし時間も割と自由で、自宅のマンションで仕事をしているみたいです』
私が知っている情報なんて
たかが知れている
「どんな話をしても、きちんと話を返してくるし、隙がないっていうか…」
そうなんだろうか?
よっちゃんは私にとったら
素敵な大人の男性と可愛い男の子が合わさった感じだ
「それにしても…結構お金を落として行ったわね」
そうなんだろう
時刻はもう11時
よっちゃんは3時間近く居て
たくさんお酒を頼み、飲み
飲ませてくれたわけで
支払いは現金で払って行ったのだ
斜め掛けのリュックから
無造作に出されたお金に
私も桜花さんもギョッとした