愛を教えてくれたのは若頭
煙草を吸うのは何年ぶりだろうか…
妊娠を機にやめたはずだった
けど少しずつ子供に手がかからなくなってきた時、弘信さんが警察に連れて行かれたのだ
手がかからないと言っても子供
弘信さんがいない日々
そして不安が募り
自分を落ち着かせるために煙草を吸った
もちろん、先代の組長や姐さん
子供たちに見つからないようにだ
数日し、弘信さんが帰ってきた
屋敷の誰もが気がつかなかった煙草を
弘信さんは会ってすぐに気がついた
「心配させた俺が悪い…が、カラダに悪いことは止めろ。俺にもしものことがあれば、子供らを守るのは希江なんだぞ」
二度と希江を一人にしない、
そう約束してくれた弘信さん
もちろんあれ以来
弘信さんと離れることは無かった
なのに…
今は落ち着かない