愛を教えてくれたのは若頭
夜中に帰ってきた私は
朝までよっちゃんに抱かれ
お昼過ぎまで眠っていた
目が覚めたら、よっちゃんはおらず
スペアキーが置かれていた
仕事なんだろうか、
何をしているか、よくわからない
けど、邪魔だけはしたくない
シャワーを借りて
そうそうにマンションを出た
次に会う時にでも
鍵を返そうと、メールは入れておく
3日目のバイトまで、あと4時間
一人くらいは上手くいけば
お客が捕まるかもしれない
そう思いながら、見定めをする
辺りを見回すと見たけどある顔に目が止まる
ヤバい、
反射的に視線を外す
だが、上手くはいかない
やぁ、と言いながら私に近づいてきた男
その人は先週、私に声をかけてきた
謎な若いお兄さんだ
直感的に、この人はダメだと思った人
そんな人と、まさかまた偶然にも会ってしまった