愛を教えてくれたのは若頭
ドアの前で一つ深呼吸
ドアをノックするボーイさん
開かれたドア
中へ入ると
煙草を吹かしている一人の男性
『こんにちは、堂城さん』
私が挨拶をすると
彼は煙草を消した
堂城さんの隣に座ると
彼はボーイに何か話していた
今日は一人なんだと
少し緊張する
風間さんの少し軽い感じの性格とは違い
堂城さんは口数が少なく
じっと見てきたりと…ちょっと苦手
けど、そんなワガママ
今は通用しない
「高い酒は頼んだ、邪魔はされたくねぇ。お前の事が知りたい」
直球勝負できた
私と話がしたいがために
私を指名し、高いお酒を頼み
誰にも邪魔されないようにしている
どうして?と思うが
ニコッと笑った
『茜、これは本当の名前です。知っているかと思いますが高校生、17歳です。人手が足りないから4日間だけブレンダにお手伝いに来ています』
知りたいと言われたけど
これくらいしか話す事はない