愛を教えてくれたのは若頭



違う、と堂城さんが言う
何が違うのか、わからない
聞かれた事を答えたまで…


その時、ボーイさんが
高そうなボトルとグラス
そして別に氷に冷やされているボトルを
持ってきた

失礼します、とボーイさんは
私と堂城さん二人分
グラスにキラキラ輝く炭酸を注ぐ

見入ってしまうほど綺麗だ
今日も飲めるのかと思うとニンマリ
グラスを取ろうとしたが
堂城さんに奪われた


「ノンアルのカクテルあるか?」


ボーイさんにそう伝えると
ボーイさんは一礼して行ってしまった

まさか、と思いを堂城さんを見る


「お前、さっき自分で17歳ですって言ったろ。そんな奴に酒は飲ませられねぇ」


なんだと、
昨日は飲んでも何も言わなかったくせに
あー、飲みたかったのにと
ふくれっ面になってしまう

暫くして、カクテルと
ウーロン茶を持ってきた


< 51 / 331 >

この作品をシェア

pagetop