愛を教えてくれたのは若頭
契約
冗談かと思ったが
堂城さんのまっすぐな瞳は
私の目に向けられている
『…いや、そんなことないよ』
「いつから、そんな生活してんだ」
また、その話…
嫌なんだよ、やめてよ…
『…な、寝よう!疲れちゃった!どこで寝たらいい?』
この話は終わりにしたくて
ソファから立ち上がる
堂城さんは何も言わない
そんなに言わなきゃダメなの?
こんな私にも言いたくないこともある
堂城さんを無視して
大きなベットが置いていた寝室へ向かった
男なんてみんな同じ
ベットに入れば関係ないだろう
どうせ、抱かれるんだ…
ベットに入ると
ひんやりしたシーツ
嫌だな、これ
どうせすぐ温かくなるだろう
身体を丸くして…
どうせ男なんて、と思った
すぐベットへ来るとおもっていた
けど、堂城さんは
いくら待ってもベットには来ず
私はそのまま眠りについてしまった