愛を教えてくれたのは若頭
外では恋人のふりを…となれば
それそうの接し方が必要なんだろうが
男と付き合ったことがないから
どうするのか、わからない
堂城さんの名前だけは聞けた
堂城晃さん
それ以上の事は何も言わなかった
多分、晃さんは聞いたら
ちゃんと教えてくれると思う
けど、自分から言わないのなら
聞かないほうがいいんじゃないかと
晃さんの顔を見ると
そんな気がしてしまった
『晃さん、私から一つ条件を出していいですか?』
条件?と眉がピクッと動いた
不機嫌な感じではない
『はい、毎日帰ってきますので、毎日一緒に寝てほしいんだ!あ、ヤッてくれっていうんじゃ無くて、まぁ腕枕くらいはやって欲しいかな』
晃さんはまさかの言葉に
口が開いた状態だ
あー、やっぱりだよね…
けど、これは譲りたくない