愛を教えてくれたのは若頭

予想外



いつ、晃さんの彼女役が必要なんだろうかと思っていたが
それはすぐに訪れた


晃さんと契約を交わした3日後の夜
約束通り毎日、私は晃さんの腕枕で眠っている
だからと言って、何かされることはない

夕食も殆ど食べて帰ってくるから
私は気ままに過ごしている
朝はコーヒーを淹れるだけ
洗濯と掃除はするし
必要な物や欲しいものは
ネットで買えとパソコンを与えられた

まさかの優雅な生活に
楽しくなってしまって
彼女のフリをするというのを忘れていた



「明日の夜、出かけるぞ」


『はーい、いってらっしゃーい』


てっきり一人で出かけるんだと思っていたら違った


「お前も行くんだ、俺の女としての仕事をするんだ。午前中にドレス買いに行くぞ、その後に美容室だ」


え、えっ?
この3日間
部屋着のワンピース1枚で過ごしていた私は驚きすぎてソファから転げ落ちてしまった

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