愛を教えてくれたのは若頭
そんな私に
そうだな、と笑ってくれた
『誰一人、晃さんを見ていない。地位や肩書きだけでさ。そんなにいいもんなのかな?“若頭”って』
「ああ、女どもにはいいらしいな」
晃さんはそれを理解しているみたいで
嫌気がさしているような言い方だ
やっぱり私から見たら馬鹿らしい
『でもね、“ロリコン”呼ばわりされてたよ?私、そんなに幼く見えたかな?』
ロリコン、て言葉がツボに入ったのか
晃さんはゲラゲラ笑っている
確かに13歳離れているけど
着飾った私はかなり大人っぽく見えたと思うんだけどな…
「クククッ…ロリコンか、上等じゃねぇか。俺に楯突くなんていい度胸だ」
やばい、言いすぎたかな?
虐めたらダメだよ、と伝えると
わかった、と言ってくれたが
わかったような顔ではなく
何かを企んでいる…意地悪な男の子みたいな顔をしていた