青に溺れる
「それって、もしかして…指輪?」
俺は小さな箱を、花束の横に置く。
「うん。去年の今日は、透子と気持ちが通じあった日なんだ。だから記念に」
俺は箱の中の大きいほうの指輪を、左手の薬指にはめる。
「これは、俺が一生透子を想っているという証だ」
俺は死ぬまで、透子を想って生きていく。
何年先になるかわからないけれど、透子は待っていてくれるだろうか。
「七海ちゃん、お腹すいてる?おごるからご飯でも食べに行かない?」
「本当?じゃあハンバーグがいい!」
「いいね。じゃあ駅前の店にいくか」
俺は小さな箱をお墓の前に置いたまま、階段のほうへむかう。
1度お墓のほうへ振り返ると、透子が立って笑顔で手を振っているような気がした。
END
俺は小さな箱を、花束の横に置く。
「うん。去年の今日は、透子と気持ちが通じあった日なんだ。だから記念に」
俺は箱の中の大きいほうの指輪を、左手の薬指にはめる。
「これは、俺が一生透子を想っているという証だ」
俺は死ぬまで、透子を想って生きていく。
何年先になるかわからないけれど、透子は待っていてくれるだろうか。
「七海ちゃん、お腹すいてる?おごるからご飯でも食べに行かない?」
「本当?じゃあハンバーグがいい!」
「いいね。じゃあ駅前の店にいくか」
俺は小さな箱をお墓の前に置いたまま、階段のほうへむかう。
1度お墓のほうへ振り返ると、透子が立って笑顔で手を振っているような気がした。
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