よく晴れた空に
屯所に戻り


監察方の山崎烝に、お福のことを調査するように、依頼した


翌日



「副長の言う、お福に該当する者の情報は
何も得られませんでした」




そんなことだろうと、予想はしていた

だが…


敵だとは、どうしても思えなかった












長州屋敷への襲撃


先客の存在に、驚いた


そこに隠れていた浪士らを


気絶させていたのが


お福だったから




「あら?こんばんは
私の用事は済みましたので
後は、おまかせしますね!」


ガシッ



にこやかに、挨拶をして去ろうとした

お福の肩を掴んだ




「少し…話せねぇか?」



「…生憎
今夜は、立て込んでまして…
明後日では駄目ですか?」


「いいですよ!!」


俺が返事をする前に、総司がした



「では、新選組へ参ります!」





ペコリと頭を下げて

門から出て行った




「綺麗な女だな… 土方さんの女か?」





お福のことを知っているクセに

わざと茶化して来たのは、永倉新八




「そうなるといいなぁ~って想っているところですよね!!」




「この強さなら、歳が尻に敷かれるな?」




総司に続いて、茶化してきたのは


新選組 局長 近藤勇





「サッサと縄掛けて、奉行所に送るぞ!」





「うわぁ~ 図星だから照れてる!!」



まだまだ、茶化してくる藤堂平助に



「朝飯抜きにされてぇか?」



睨んでおくが




4人からのにやにやした視線に

俺の方が耐えられなくなった







明後日… 








逢える










考えると、心が躍るようだ









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