よく晴れた空に
書類を作成すべく

机に向かい


筆を持つ



「土方さん」



廊下から、お福の声



「入れ」




「お茶をお持ちしました」



机の上、邪魔にならない場所にお茶を

置いて



ちょこんと横に座る




「なんだ?」


「痛いところ…見せてくれません?」





初めて逢ったときのように

見つめ合った



「大したことねぇって
総司の言うこと、真に受けんな!」


「お願いします」




あんまり真っ直ぐに見られ

どうするべきか悩んだが

どうせ、少しの痣だろう



立ち上がり、帯を取る



妙に気恥ずかしいのは、相手がお福だから




後ろを向き

腰を見せる



っ!!! /////



お福が、俺の腰に手を触れた


何してんだ!?



何かを塗ったのか?



「もういいですよ
お薬を塗りました!
明日には、良くなります!」



にっこり笑っていたが


痣が一晩で消えるはずがない





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