よく晴れた空に
部屋に戻っていったお福の煎れてくれた

お茶を飲み



仕事をする




仕事が終わり、横になる


痛くない



着物を脱ぎ、鏡で腰を見る



痣がない





もしかすると、打っただけで


痣は、無かったのかも





鏡を置いて、打った所を触る


痛くない



明らかに、触ると痛かった場所が全く





翌朝




「何の薬を塗ったんだ?」


「普通の痛み止めですよ」



痣が消えたことを伝えると



「痣なんて、無かったですよ」





俺の思い過ごしか?






お福の事を見ていたら

自然に、手がお福の頬を触っていた





お福が顔を上げ、俺たちは

しばらく見つめ合ったまま






「コホンッ」






慌てて離れた





「仲が良いのは、良いことですが
あまり人前で、いちゃつかないで下さい」







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