よく晴れた空に
身軽な山崎とお福が、屋敷を伺う


平助の着物は、やはり大きく

少し動き難そうだ


山崎と同じ、忍服を用意してやるべきだな





忍びこんだ2人が中に、入れてくれた





「新選組だ!!!」





長州浪士らを制圧していると

旅籠にいた奴らが現れた


ジッと戦況を見守っていたお福が


男の前に出た



「なぜ、お前が…」



お福がニヤリと口角を上げた



そして、物凄い速さで

男の動きを抑えた



「兄は、どこにいるの?」



「!!!お前…アイツの弟か!?」



「残念… 妹よ」



グサッ



どこからか、飛んできたクナイが


男を絶命させた




「見つけた…」




男が持っていた刀を持ち

ゆっくりとお福が立ち上がる







その視線の先にいたのは




白い鬼の面を被った……お福の兄?










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