よく晴れた空に
酷い熱に魘され


意識が戻ったのは翌日のこと




「やっと…見つけたのに…」





お福の涙を拭ってやる




「医者に見せた」


「なんて?」


「特に病は、ないがもっと食えって」


「土方さんのおにぎりが食べたい」


「塩加減に気をつけて握ってくる」


「ふふっ お願いします」



外は、雪が薄ら積もっていた




握り飯を作り、部屋に戻ると

すやすやと眠っていた






お福

俺は、お前が良からぬ病ではと

怖かったんだぞ




もっと、俺たちを頼ってくれ




















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