よく晴れた空に

江戸から、新しく新選組に入った

伊東甲子太郎は、参謀という地位を

約束され、京に来た




「なぜ、女子が幹部部屋にいるのです？」




「女中の福と申します
私は、新選組と情報交換をしております
まぁ　最近、情報収集してませんけど」



「小娘が、生意気な…間者だわ！！
この女は、間者に違いない！！」



「煩い人ですね
女中だと言ったでしょう？」



「化けの皮を剥いでやる！！」


「なにも被ってないですよー」


「追い出してやる！！」


「どうしてあなたが参謀なの？
頼りなぁーい」



馬が合わないというのは、このことだ



お福が、こんな態度をとるなんて…







「形だけで良いから、仲良くしろよ？」


「土方さんの頼みでも、ヤダ！！
伊東さんは、女を見下しているもの！！」


「だが…恋仲のお前が屯所にいるのは
異例なんだ！近藤さんも原田も他の奴らも
皆、別宅を構えてるんだ」


「私は、元々女中です！」


「それでも、追い出されたくないだろ？」


「女中の仕事は、きちんとしてる！」


「でも、異例なんだ」


「伊東さんの話じゃないの？」


「何の話だった？」



混乱して、お互い何の話かわからなくなる



「伊東さんとそれなりに仲良くな！」



「私は、普通ですよ！あちらが
突っかかるんですから」