よく晴れた空に
福が出て行って数日後





「お前の握り飯美味いなぁ!!」


ニコニコしながら、催促しにきたのは

兄…


そういえば…





「お前… 名前なんてんだ?」


「慶(ヨシ)」




作った握り飯をやると


「明日、福を元の生活に戻す
それが良いことなのか、謎だが…
俺のようになって欲しくない
……多分
俺は、殺される

まぁ、それほどの事を俺がしたのだ

福の為に、受け入れる

握り飯!ありがとうな!福と食べる!」





「福に、伝えてくれ
幸せになって欲しいと」



「伝える……
が、そりゃ無理だろうな
俺たちに、自由な選択はない」






握り飯を俺に、見せて

にっこり笑うと


慶は、去って行った















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