よく晴れた空に
「家茂様、宮様をお連れ致しました」
天子様の妹君 和宮様は
家茂様の御正室
「土方、和宮に握り飯の作り方を
教えてやってくれ」
は? 俺?
女中らが、せかせかと支度する
炊き立てのご飯に、水と塩
そして、皿
恐れ多い気がして、戸惑っていると
「家茂様は、食が細く
病がちですので、私何か作ってさしあげたいのです!
どうか、御指南よろしくお願い致します」
「頭をお上げ下さい!!!」
「そういうことだ
握り飯の作り方を教えてやってくれ
和宮が握り飯を作ってくれれば
食が進むだろう」
和宮様が作った握り飯は、手の大きさに
見合った、小さな握り飯だった
「可愛らしい握り飯だな」
和宮様の手首を引き寄せ、手の上にいる
握り飯をパクパク食べる
和宮様は、顔を赤らめ
家茂様を凝視する
「薄いな」
「あら?しょっぱくないですか?」
「薄い!土方!ちゃんと教えろよ!」
「私が、勝手に塩を減らしたのです!」
「和宮は、優しいなぁ」
俺を庇った、和宮様の頭を撫でる
天子様の妹君 和宮様は
家茂様の御正室
「土方、和宮に握り飯の作り方を
教えてやってくれ」
は? 俺?
女中らが、せかせかと支度する
炊き立てのご飯に、水と塩
そして、皿
恐れ多い気がして、戸惑っていると
「家茂様は、食が細く
病がちですので、私何か作ってさしあげたいのです!
どうか、御指南よろしくお願い致します」
「頭をお上げ下さい!!!」
「そういうことだ
握り飯の作り方を教えてやってくれ
和宮が握り飯を作ってくれれば
食が進むだろう」
和宮様が作った握り飯は、手の大きさに
見合った、小さな握り飯だった
「可愛らしい握り飯だな」
和宮様の手首を引き寄せ、手の上にいる
握り飯をパクパク食べる
和宮様は、顔を赤らめ
家茂様を凝視する
「薄いな」
「あら?しょっぱくないですか?」
「薄い!土方!ちゃんと教えろよ!」
「私が、勝手に塩を減らしたのです!」
「和宮は、優しいなぁ」
俺を庇った、和宮様の頭を撫でる