よく晴れた空に
「大変だ…」


近藤さんが、真っ青な顔で

幹部を集めた





「将軍家茂公が亡くなられたとのことだ」






誰も、口を開かなかった


喪に服すようにと言われても


信じがたく


受け入れられなかった








俺は、部屋を飛び出した



青くすんだ空を見上げると


福の笑顔が浮かび


俺は、静かに泣いた





「僕より、先に逝くなんて…」





総司も俺のそばで、泣いていた

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