強虫な、あたし




「……………。そっか。わりいな。」





バタン―…




今日は、やけに響く扉の音。




もぅ、これが最後って言ってるみたいに、響くんだ。








「うぅ…海斗…ヒクッ好き、好き好きぃ…」




ひとりぼっちの部屋で、泣きながら叫んだ。




もぅ、届かない。届けない。届けられない…儚い、あたしの大きな想い。













「好きだったよ、愛してたよ。」





過去系にしてみたって、あたしの気持ちはまだまだ現在。



今も、これからも…








「大好き、海斗ぉ…」


そぅ、小さく呟いた時、


「ったく、まじ素直じゃね―よな。
しかもかなりの馬鹿。」



聞こえたんだ。





…………………何が起きたの!?
海斗の、声!?

< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop