強虫な、あたし
「え…」
「あはっ、明菜の素直な気持ち聞けたのすっげーうれしかった!!!
俺も、好きだよ。明菜が。」
「うぅ~~~馬鹿、ばかばかぁ…」
あたしが泣きながら言うと、腕の力を強めて…
「ちょい…いじめすぎたな??」
ってイタズラな微笑みをした。
「でも…明菜って意外と弱虫だったんだなぁ~可愛かった…」
「う、うるさい!!///」
「でも俺がいたら、強くなる…強虫だな!強虫っ」
「ご、ごめんね?」
たまには素直に謝ってみた。
すると、海斗はあたしをまた優しく抱きしめて、
「強虫で弱虫な明菜が、好きだからべつに全然いいしっ」
ってまたあのかっこいい笑顔を、あたしに見せた。