強虫な、あたし



「ふんっ」



海斗に背を向けた。


勘の鋭い方はお気づきだと思いますが、
あたし、この海斗に恋しちゃってます…




叶わぬ恋とか、幼なじみの恋とか。
そんな携帯小説ばっかり読んで、毎晩泣いてるあたしです…。


だって共感するんだもん…。






ピピピ―…



サッと海斗に体温計をとられた。


「何度~??熱ないっしょ??」



実はかなりダルいんだけどね…







「38.5℃…お前、ばっかじゃね―の?」




「うぇ!?そんなにあるの!?」




「おらっ、これ貼って寝ろ!!」


って冷え●タを貼られた。


「冷たくって気持ちいっ

………あ!海斗!うつるから早く帰りなよ!」




「じゃあ…また明日来るわっ」












パタン―…



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