強虫な、あたし
「海斗…す、き。」
ひとりぼっちの部屋で呟いた。
返事なんてくるわけもなく、寂しさが募る。
寂しくて、涙がでる。
「ふぇ…海斗、」
下には、ママもパパもいる。
けどね?海斗がいなきゃ駄目なの。
海斗に対してだけ、寂しがり屋。
どうしてか、なんてあたしにだってわかんない。
でも、一つわかるのは…あたしが海斗をそれだけ好きって事。
これだけ想っていて、いつもそばにいてくれて。
海斗を、突き放すなんて。
離れてくなんて。
思いもしなかった、
けど考えたらわかるよね。
「海斗にだって好きな子はいるんだ」
って事。