Memorydiary
「ふ~。よく寝た~。」
授業が終わったころ、腕を伸ばしながらつぶやいたポニーテールの子。
大丈夫かな?
なんか、怒られたりしないの?
「おーい。みのり~。」
「あ!颯希(さつき)!!」
名前を呼ばれ、ドアの前へ向かうポニーテールの子。
いま、みのりちゃんって言った?
みのりちゃん、かぁ。
かわいい名前だね。
「颯希、どうしたの?」
そして、颯希と呼ばれた男子。
驚くほど顔が整ってる。
モデルですか?っていうほど。
色白の肌にスッと通った鼻筋。
黒色の髪にくっきりした二重の目。
「颯希くん!颯希くんだぁ~!!」
「うわ~!きょうもかっこいいぃ~。」
急に騒ぎ出す女の子たち。
まぁ。そうなるよね。
本当にかっこいいし。
「まだ、お前__。」
「キャー声もステキ~!!」
女の子たちの声でなにしゃべってるのか聞こえない。
あの二人すごい絵になるなぁ。
美男美女っていう言葉はあの子たちにあるようなものだ。
本気でそう思った。