みかんいろ
俺は今の継母上が嫌いだ。父上は知らない。兄上も知らない。てか、知らなくていい。心配されてはいけない・・・。
俺は継母上に暴力をされている。みかんはあれは、虐待だ。と言った。言葉には表せない・・・表そうとしたら体が、痛くなる。熱を出したと継母上がメイドたちを通して聞いたらしい。すぐさまやってきて言った。怒鳴ってきた。
「なぜ、風邪をひくのだ!!このまま死んでしまえばいい。そうすれば、新たな子が生まれてこれるだろう?」
知るかよ。てか、勝手に産めばいいじゃないか。ふと、思ってしまった。熱を出してるのに怒鳴らないで欲しかった・・・。
だから、いつも通りみかんのいるところへ行った。みかんにも寝てろと怒られたけど。あいつは心のこもった言葉だ・・・。
そこから俺はみかんに言ったんだ。


「みかん・・・いつか俺のところに来て結婚してくれ。」


って。人生最初のプロポーズだ。さすがに、ふらふらになってしまった。みかんが倒れた俺をおぶって部屋に運んでくれた・・・恥ずかしい・・・その際に俺はおもちゃなんだけど・・・指輪をみかんのポケットに入れた。


目が覚めた時にはみかんはいなかった・・・。
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