みかんいろ
「ご、ご老人・・・関所に着きましたね・・・。」
彼は冷や汗をかきながら・・・引きつった笑顔で言った。
老人はにこりとして
「どうもありがとう。」
と、言った。関所の者が出てきて・・・驚いた顔をしているのが見えた。大声で・・・
「アマテラス王!!?今までどちらへ行ってたんですか!?」
僕はすぐさま事態を飲み込んだ。視覚の情報として・・・。その次の瞬間、僕はすぐさま剣を手に持ってアマテラス王の方に飛んできた矢を切った。
「すぐに中に入ってくださいご老人。」
すると老人は、もうよい。と言って刺客を出してきた。そしてニコリとした笑顔で、
「試験だよ。」と・・・
「・・・!!!?し、試験!!?」
老人は「あぁ。」と頷いて
「いや、いろんな国で話題になっている旅人がいてね。なんともめずらしいオレンジ色の髪の毛を持った人だと言う。それは君のことだろう?そしてその旅人は武術がたけていると、聞いたものだから・・・。」急にモジモジしだした・・・そして、
「あ、私はこの国の王・・・アマテラス王だ!」
老人は・・・アマテラス王ということがわかってしまった・・・。これだから僕の目は嫌なんだ。最初からわかっていたのに・・・

馬車の中にはアマテラス王と僕がいた。
「あぁ。そういえば君の名を聞いてなかった。名を教えてくれるかな?」
「僕の名前ですか・・・?その前に言わなければならない事があるのですが・・・。」
「・・・?」
「じ、実は・・・」

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