世界で一番、愛してる。
そしていよいよ当日。

里葉は、朝、お仏壇の前に座りいつもよりも長く黙祷を捧げた。

そして笑顔で

「今日から修学旅行だからしばらく帰ってこれないんだ…
ごめんね。帰ってきたらすぐに手合わせるからね。またお話しようね!行ってきます!」

「お母さん、お兄ちゃん!行ってきます!」

「「行ってらっしゃ〜い!!」」

学校にて

「里葉。」

「あ、美優」

「おはよ!」

「おはよっ」

「班長大丈夫かー?」

「あ、悠…おはよー」

「はよ。先生が日程表配るってよ」

「うん!」

そう。私の学校は軽井沢のどこに泊まる、や、どこで遊ぶ、などは当日の朝、班長と副班長だけに配られるしおりで分かるのだ。

「班長。副班長は直ちに藤巻先生のところまで行ってください。日程表を配ります」

「悠。行こ?」

「おう!」
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