世界で一番、愛してる。

｢俺ね、たとえテレビの向こうだとしても、雑誌の中だとしてもこの人思いつめてんなって察する能力があるんだ｣

｢で、里葉を見た時に神崎咲姫に雰囲気とか話し方とか似てるなって思った｣

｢そんな…っ｣

｢今の話勝手に聞いてたんだけど、やっぱり神崎咲姫だったんだなって思った。
でも、何を思い詰めてるんだろって。
途中までしか聞いてなかったから笑
教えてくれないか？｣

｢私がこのことを言ったら、悠は絶対私を嫌いになる。｣

｢ならないよ｣

｢なるの！｣

｢ならないから｣

｢ならないはずがないじゃない！
だって、今まで話した人はみんな言葉では辛かったねって言ってくれたけど、顔はこいつと関わったらやばいことになる！って言ってたの！｣

｢言わないから、さ。どんな里葉でも受け止めたいから｣

｢…でも…｣

｢嫌いになって欲しいの？｣

｢…なって欲しくないよ…っ！｣

｢じゃあ、話して？そんなことで壊れるような気持ちじゃないよ。俺｣

｢分ったよ…言う…けど、途中で何も言わないでね｣

｢あぁ。もちろんだ｣