世界で一番、愛してる。
「ここのお墓はね、私のお父さん神崎里人(カンザキリヒト)と、私のお兄ちゃんの神崎夏輝(カンザキナツキ)が眠ってるの。
お父さんは、神崎コーポレーションの社長さんで、お兄ちゃんは跡継ぎだった。
でもある日、秘書にお父さんと夏輝お兄ちゃんが殺された。
散弾銃で…即死だったらしい。」
話してるうちに身体が無意識に震えていたらしく、悠は背中をさすってくれた。
「殺された時、お父さんのお金…銀行に預けてたお金も全部取られてたみたいなの。で、お母さんの貯金と、私の貯金、春輝お兄ちゃんの貯金を合わせて頑張って切り盛りしてた。
でも、2週間前にね。お母さん倒れちゃって…
肺がん末期って診断された。
妹の華夏(ハナ)はまだ2歳だし…まだまだお母さんが必要だと思うけど、もう先が長くなくて。
お兄ちゃんも彼女さんと別れちゃってさ…。
私がお母さんになるしかなくて笑」
里葉の手を握る悠の手に力が込められた。
「私にはもう未来はないのかなって思ってさ…お母さんにはもう時間がないの…
だから、今出来ることを私がやって。
モデル…悠が言ってたように私は神崎咲姫で、あと花園瑞太(ハナソノミズタ)って知ってるかな?その人は私のお兄ちゃんで、春輝お兄ちゃんって言うの。
あと、ふゆしゅう兄弟って知ってるかな…?
私の双子の弟たちなんだ笑」
「ここまで頑張ってこれたのは悠のおかげだよ。美優も尚央くんも心の支えになってくれた」
「今日はお父さんに報告に来ただけ。
自殺しようって考えてたわけじゃないよ」
「そ…っか…」
「嫌いになっていいよ」
「なんで嫌いになるんだよ。てか、まだダテメガネのこと聞いてねーよ」
「そっか笑
私がダテメガネをする理由はね。
大好きだった人への償いみたいなものだよ」
「え?」
「私ね、大好きだった人がいたんだ…
裏切られちゃったけどね笑」
「なのに償うの?」
「うん。最終的には裏切りじゃなくて、私の親友が私の彼元カレのこと好きになっちゃって笑それでどうしても欲しくなったらしくて笑どんな手口使ったか知らないけど…元カレは親友のところに行った」
「うそ…だろ…?」
「嘘じゃない笑そのあと、別れて、裏切ってないって元カレは言い張ったけど裏切ったのは事実だから、別れたけど笑」
「なんで…」
「え?」
「なんで無理して笑うんだよ!!!
少しは俺らのこと信用してくれてもいいだろ!?」
お父さんは、神崎コーポレーションの社長さんで、お兄ちゃんは跡継ぎだった。
でもある日、秘書にお父さんと夏輝お兄ちゃんが殺された。
散弾銃で…即死だったらしい。」
話してるうちに身体が無意識に震えていたらしく、悠は背中をさすってくれた。
「殺された時、お父さんのお金…銀行に預けてたお金も全部取られてたみたいなの。で、お母さんの貯金と、私の貯金、春輝お兄ちゃんの貯金を合わせて頑張って切り盛りしてた。
でも、2週間前にね。お母さん倒れちゃって…
肺がん末期って診断された。
妹の華夏(ハナ)はまだ2歳だし…まだまだお母さんが必要だと思うけど、もう先が長くなくて。
お兄ちゃんも彼女さんと別れちゃってさ…。
私がお母さんになるしかなくて笑」
里葉の手を握る悠の手に力が込められた。
「私にはもう未来はないのかなって思ってさ…お母さんにはもう時間がないの…
だから、今出来ることを私がやって。
モデル…悠が言ってたように私は神崎咲姫で、あと花園瑞太(ハナソノミズタ)って知ってるかな?その人は私のお兄ちゃんで、春輝お兄ちゃんって言うの。
あと、ふゆしゅう兄弟って知ってるかな…?
私の双子の弟たちなんだ笑」
「ここまで頑張ってこれたのは悠のおかげだよ。美優も尚央くんも心の支えになってくれた」
「今日はお父さんに報告に来ただけ。
自殺しようって考えてたわけじゃないよ」
「そ…っか…」
「嫌いになっていいよ」
「なんで嫌いになるんだよ。てか、まだダテメガネのこと聞いてねーよ」
「そっか笑
私がダテメガネをする理由はね。
大好きだった人への償いみたいなものだよ」
「え?」
「私ね、大好きだった人がいたんだ…
裏切られちゃったけどね笑」
「なのに償うの?」
「うん。最終的には裏切りじゃなくて、私の親友が私の彼元カレのこと好きになっちゃって笑それでどうしても欲しくなったらしくて笑どんな手口使ったか知らないけど…元カレは親友のところに行った」
「うそ…だろ…?」
「嘘じゃない笑そのあと、別れて、裏切ってないって元カレは言い張ったけど裏切ったのは事実だから、別れたけど笑」
「なんで…」
「え?」
「なんで無理して笑うんだよ!!!
少しは俺らのこと信用してくれてもいいだろ!?」