世界で一番、愛してる。
コンコン
病室に入ると苦しそうに息をするお母さんがいた。
「お母さん…!」
「母さん!」
「り…は?はる…き。しゅうき…。ふゆ…き…。は…な…。ありが…とう…」
「お母さん。今までありがとう。
私たちが後を引き継ぐからね…!
空から見守っててっ!」
「うん…」
「母さん。今まで育ててくれてありがとう。こいつら4人は俺が責任もって社会に送り出すから、安心して。」
「母さん。ありがとう…」
「ありがとな。母さん。
もう楽になっていいよ…?」
「あり…が…とう…
空から…見てるね…」
ピーーーーーーー
この静かな病室の中、響き渡ったのは
春樹お兄ちゃんの泣き声と、柊希が泣き崩れる音。楓雪の歯を食いしばる音と華夏が慰める声に混じって聞こえたのは…
オクターブにも包まない医者の声と、
むなしい機会の音だけだった。
病室に入ると苦しそうに息をするお母さんがいた。
「お母さん…!」
「母さん!」
「り…は?はる…き。しゅうき…。ふゆ…き…。は…な…。ありが…とう…」
「お母さん。今までありがとう。
私たちが後を引き継ぐからね…!
空から見守っててっ!」
「うん…」
「母さん。今まで育ててくれてありがとう。こいつら4人は俺が責任もって社会に送り出すから、安心して。」
「母さん。ありがとう…」
「ありがとな。母さん。
もう楽になっていいよ…?」
「あり…が…とう…
空から…見てるね…」
ピーーーーーーー
この静かな病室の中、響き渡ったのは
春樹お兄ちゃんの泣き声と、柊希が泣き崩れる音。楓雪の歯を食いしばる音と華夏が慰める声に混じって聞こえたのは…
オクターブにも包まない医者の声と、
むなしい機会の音だけだった。