世界で一番、愛してる。
すると後ろから

「何が分かってるの?」

そんな声が聞こえた。


恐る恐る振り返ると

ニコッと笑いかけるさわやか系イケメンがいた。

でも、それは私にとったら最悪なことで


ここに人がいることは都合良くなくて…

「だ、誰ですか…?」


そう聞いてみた。


「んーとね、1Bの千川悠っていうんだけど…
知らないよな笑」

「すみません…」

「一応、神崎里葉の隣の席。」

「うわー…」

「うわー…ってなんだよっ笑軽く傷つく笑」

「あ、ごめん…」

「大丈夫笑で、何が分かってるって?」

「な、なんにもないよ?」

「嘘だね?分かってるよって叫んだ神崎は、わからないって顔してたけど?」

その言葉を最後に私は泣きだした。

それを千川君に見られたくなくて私は思わずしゃがんだ。

< 5 / 81 >

この作品をシェア

pagetop