世界で一番、愛してる。
翼「戻るか」

怜央「おう」

奏翔「だな」

里・優・舞「……」

悠「里葉。」

里「どうしたの?悠」

悠「大丈夫か?」

里「大丈夫だよー」

悠「顔真っ青だけど。」

里「大丈夫」

悠「大丈夫って顔してねーんだよ。」

里「…っでも!」

悠「でももなにもねーよ。大丈夫じゃないなら大丈夫って言うな。今後無理するようなことがあるなら、俺は…」

里「?」

悠「いや、なんでもねー」

里「?そう…?」

悠「あぁ、」

そう言うと悠は片腕で顔を隠すようにして窓の外を見てしまった。

私にはそんな悠に話しかけるほどの勇気は持ち合わせてなく、しかたなく上を向き、桜蘭から、いや、送られてきたメールの意味を考えていた。

桜蘭はそんなことを言うような人じゃない。

それは私が一番近くで見てきた。

でも。

もし桜蘭が私に言えない秘密があったとしたら?

桜蘭がなくなったのが、他殺じゃなくて、自殺だったら?


桜蘭は一体なにを隠してた…?

私に言えないこと…?

彼氏のこと?

茉弥(マヒロ)くん…?茉弥くんが関係している…?


茉弥くんっていうのは舞夢の弟。

桜蘭が告白されて、ずっと好きだった桜蘭はOKした。

でもそれが桜蘭の優しさだったら?










すべてが嘘だったとしたら…?








あ…そっか。

そういうことだったんだ。
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