恋する上司は同級生!?
第3章 blackfilm
あの日から、家に閉じこもっている。
楽しい先輩との帰り道が、あんなに憂鬱になるなんて。
数日前の私には考えられなかった。
「はあ・・・」
そろそろ、会社に行かなきゃな。
どーせ先輩の眼中には、もう私はいないわけだし。
堂々としてよう、堂々と。
小さなバッグに書類とスマホと財布を詰める。・・・これくらいで良いだろう。
もう、午後だし。私は鍵を片手に、家を出た。
「遅れてすいません。湯川です」
オフィスに入り、一礼。
先輩は・・・来てないみたいだ。
良かった、と胸を撫で下ろし、席に着く。
案の定、机には資料の山々。サボった報いが、そこにはあった。
けど、仕事をするのは嫌いではない。
私は一番上から、資料を1枚取り、書き込みとまとめを始めた。
仕事が片付き、家へ向かう。
今頃先輩は、何をしているのだろう?
明奈さんと、いるのだろうか?
そう思うと、胸が締め付けられるように痛くなった。
何度も諦めかけた、この恋。
考えるだけで苦しくて。
そして。
その何倍も、嬉しくて。
こんな素敵な恋、そして運命を、こんな簡単に手放していいのだろうか?
そのとき。私の頭には、先輩との思い出が、走馬灯のように駆け巡った。
一緒に手を繋ぎ、一緒に笑いあって、一緒に怒りあって。
不安ながらも、楽しい、楽しい日々だった。
ほんの偶然から始まったこの恋は、まだまだ続いていくであろう。
その一つ一つのページを、思い出を、今破くのが、本当に最善の方法なんだろうか?
ギュ、と拳を握りしめる。
もし、明日。明日があるのなら。
先輩に、言おう、謝ろう。
そして。
告白、するんだ。
楽しい先輩との帰り道が、あんなに憂鬱になるなんて。
数日前の私には考えられなかった。
「はあ・・・」
そろそろ、会社に行かなきゃな。
どーせ先輩の眼中には、もう私はいないわけだし。
堂々としてよう、堂々と。
小さなバッグに書類とスマホと財布を詰める。・・・これくらいで良いだろう。
もう、午後だし。私は鍵を片手に、家を出た。
「遅れてすいません。湯川です」
オフィスに入り、一礼。
先輩は・・・来てないみたいだ。
良かった、と胸を撫で下ろし、席に着く。
案の定、机には資料の山々。サボった報いが、そこにはあった。
けど、仕事をするのは嫌いではない。
私は一番上から、資料を1枚取り、書き込みとまとめを始めた。
仕事が片付き、家へ向かう。
今頃先輩は、何をしているのだろう?
明奈さんと、いるのだろうか?
そう思うと、胸が締め付けられるように痛くなった。
何度も諦めかけた、この恋。
考えるだけで苦しくて。
そして。
その何倍も、嬉しくて。
こんな素敵な恋、そして運命を、こんな簡単に手放していいのだろうか?
そのとき。私の頭には、先輩との思い出が、走馬灯のように駆け巡った。
一緒に手を繋ぎ、一緒に笑いあって、一緒に怒りあって。
不安ながらも、楽しい、楽しい日々だった。
ほんの偶然から始まったこの恋は、まだまだ続いていくであろう。
その一つ一つのページを、思い出を、今破くのが、本当に最善の方法なんだろうか?
ギュ、と拳を握りしめる。
もし、明日。明日があるのなら。
先輩に、言おう、謝ろう。
そして。
告白、するんだ。