恋する上司は同級生!?
*司side*

「ん、つーくぅん・・・おはよぉ・・・♥」

明奈・・・。

隣では明奈が目を擦りながらこちらを見ていた。

「明奈・・・おはよ。可愛いな」

俺はそう言って、明奈の頬にキスをした。


すると、明奈はふてくされたように、

「んも〜!焦れったいことばっかりするんだから、つーくんは!」

と言い、俺の唇に唇を重ねてきた。

柔らかい感触が、熱を帯びて伝わる。

なんでだ。

明奈とキスする度に、心がいちいちズキズキと痛む。

なんでなんだっ?

「・・・っ。んっ・・・。ふっ・・・んっ」

明奈と長いキスをする。

くちずけの度に、俺の頭にはある女のシルエットが浮かぶ。

それは、チキだ。


チキはいま、真面目に仕事に行っているのだろうか。

俺の事なんて、もうどうでもいいのだろうか。

「はっ・・・。つーくん、今日は優しいのね・・・。昨日は凄く不機嫌だったから」

明奈・・・。

俺のこと、そんな心配していてくれたのか?

明奈って、ほんと優しいよな。

「明奈・・・。大好きだよ。愛してる」

「つーくん・・・。あたしもつーくんのこと、凄く凄く愛してる・・・!!!」

明奈の顔が赤くなって、ウルウルした目で俺を見つめる。

明奈・・・。

俺はまた、明奈と長いキスをした。
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